こんにちは。PP3DPスタッフ「O(オー)」です。
いつも真面目なのですが、今日は更に大まじめにプリンターの修理風景などお伝えしようかと思います。前回からのつながりもありますが、大抵の修理は社内で行ってしまう我社の技術力をバンバンアピールいたします。ハードル上げまくりですが・・

ユーザーの皆さんも自己修理の参考にして頂ければ幸いです。
ちなみによく「自己修理して壊したら保証対象外になるのでは・・」等心配される方がいらっしゃいますが、ノズルを2つに増やしたり、高さ2mに伸ばしたり、合体変形するような「魔改造」しない限り保証いたしますのでご安心ください(笑)

但し「安全」には十二分にご注意頂き作業をおこなってください。
怪しいとおもったら引き返して弊社に任せるのが「吉」です。はい。

では、オペに入ります(ウソ)
今回の患者さんのカルテですが・・このような症例です
「イニシャライズを押し起動する時、プラットフォームのX軸の動きが悪く、異音がする」

患者さん・・・どうぞ

まずは動作の検証を行います。
一通り「イニシャライズ」「オートキャリブレーション」「ノズル測定」を行ってみると・・・
確かにX軸の動きが悪く、異音もするようです。
他の異常がないかも確認した後、修理場所を確定します。
今回は原因部分のX軸部分を分解します。

まずはプラットフォーム部分を外します。

分解1

無事外しました。この時ネジやバネを無くさないように注意してください。

分解2

プラットフォームの下はこのようになっています。
普段隠れているヒーターや温度センサーが見えます。

分解3

次にX軸部分の本体カバーを外します。
開けるとこんな感じになっています。Z軸の稼働ベルトとプラットフォームの接続部分がよくわかります。

分解4

この状態で電源を入れて稼働させてみると、原因は一発で判明しました。
下記画像、白い樹脂部品(黄色枠)ですが、本来下の黒いベルトを噛んで固定されているはずが、破損してベルトを掴むことができない状態でいたようなのです。
ベルトの山部分に部品が引っかかり、辛うじて可動はできていましたが、急激な動きでは外れてしまい「動きが悪く」なっていたようです。

原因

ちなみに外すと破損部分はグラグラしていました。辛うじて繋がっていたようです。

原因2

原因は判明しました。この部分だけとは限りませんが、まずは修理を施しましょう。
まずは接着剤を・・・、ではなく部品を造ります。

データどうすんねん・・・、いやいや「このブログ3積層目」で同じ流れがございました。
賢明なブログ読者の方々にはお分かりかと思いますが、「Program Files(x86) > UP > Example > UP Plus Spare Parts 」という順序でフォルダを開くと、UP Plus2用のパーツデータがあるのです。ご存知でしたか?ご存知でしたよね?(大事な事なので2回言いました)
今回データを探し作製します。

データ1

意外とまじめに進みましたが(おい)今回はこれまで。後半へ続く→

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