どうも。PP3DPスタッフ「O(オー)」です。
くだらないフリで終わりました前回からの続きです。
意外と(え?)良い事を説明しているので見放さないでくださいね(笑)

(その3: 奥義!!JETアッパー)
なんだと・・・
「その2」の作業を行ったけど・・・押し込めない!! ぐはぁっ!!
・・・そう、上には上の「ノズル詰り」がいるのです。
「その2」で倒せた場合、そいつは死天王でも最弱なのです。(aa略

押し込めない場合、どうしましょう。
そう・・逆に考えるんだ!「押し上げる」のです。

この場合、ノズルを外してみると中には何も詰まってない・・など、ノズル自体は何ともない場合が多いです。この際の対処方法は以下の通りです。

「その2」と同じく簡易分解+通電させます。
そこで用意するのが大型クリップなどの針金です。

新アイテム登場!

これを伸ばし、差し込めるようにします。

こんな感じ

「フィラメントでいいやん」という方もいらっしゃるでしょう。しかし溶ける上に強度不足で詰りが取れない場合が多いのです。今までの経験からは「押し込めないフィラメントは太い針金で突き上げる」のが一番です。
「Extrude/挿入」(「Withdraw/除去」でも可)を押してください。

で・・温度を確認して・・・奥義炸裂です!!
おんどりゃぁぁぁぁぁぁ!!!

こんな感じ

上から出てくるフィラメントをピンセットで取り除き、修理完了です。
これでフィラメントは正常に射出できるはずです。
この場合の原因も「ノズルヒーター途中の詰り」となります。皆さんが思うよりも「ノズル自体」は詰まらないものです。

もし、この作業を行ってもノズルからフィラメントが出てこない場合、ここで初めて「ノズル」の原因になります。(もしくはノズルヒーターの場合もあります)

何故ここまで「ノズル」のせいにしないか?

それは簡単です。
「買って交換」よりもきちんと「メンテナンス」していただく事をお勧めしたいからです。
安易に購入いただく前に症例を判断して、最終的にダメな場合ご購入いただくのが「ベスト」だと思います。お金は大事ですからね。

弊社でも「ノズル自体がダメ」になる場合があります。
その場合、あるメンテナンスを行って再利用しています。その方法はこうです。

(ABSの場合)
最近だと100均などでも販売している「除光液」(マニュキア取る液です)と、ガラス瓶をご用意ください。ガラス瓶は密封性に優れたものが良いです。(除光液が揮発するためです)

除光液

ガラス瓶の中に「詰まったノズル」を入れ「除光液」を注いだ後、蓋を閉め軽く振って混ぜ、1日おいてください。

マニュアルの案内では「アセトン溶剤」とご説明していますが、入手が難しい場合もあります。そこで薄いのですが同系統の溶剤である「除光液」を利用してABSを解かすのです。

1日置くと、こびり付いていたABSがふやけたようになり、ピンセットなどで容易に除去することが可能になります。(取れない場合、ピンセットの端でこそげ落とす方法もあります)

瓶のなか

で、下記が掃除前・掃除後です。

ビフォアアフター

(PLAの場合)
PLAはシンナー系の溶剤では解けない為「除光液」は使えません。
ノズルの中にPLAマテリアルが見える場合には、アルミ箔に包んで「トースター」などで軽く加熱した後取出し、ピンセットなどで中のPLAを取り除く方法があります。
ご注意: 電子レンジには「絶対に」入れないでください。事故の可能性あります。

完全に炭になっている場合には、ピンセットの先端でほじり中を掃除してください。
掃除が完了すると再び使用することができます。

再利用

ご購入時に「ノズル」を1個購入しておいてローテーションでメンテナンスしながら使っていただく方法が弊社としてはおすすめの方法です。

きちんとしたメンテナンスを行うことによって「UP PLUS2 3Dプリンター」「UP MINI 3Dプリンター」を末永くお使いいただきたく思います。

冒頭からは考えられないまとめ方です(笑)
今回の情報が、皆さんの3Dプリンターライフの手助けになれば幸いです。

そういえば・・・ノズル四天王って残りはなんだったのだろう・・?

PP3DP 3Dプリンター サポートスタッフブログ一覧