どうも。PP3DPスタッフ「O(オー)」です。
ワールドカップも終わり、いよいよ夏本番が近づいてまいりました。
3Dプリンターユーザーの皆さんには暑さで地獄の日々かもしれませんが(冷房つけろよ)熱中症にくれぐれも気をつけてくださいね。ほんと洒落になりませんから。
そんな猛暑日が起こるであろうこれからの季節、我々を「ホット」にしてくれるアクシデントはなんでしょう・・・かぁ!(野々○ポーズ)
そう・・・「ノズル詰り」だね(笑)
一番シンプルに、奥の深いアクシデントが「ノズル詰り」だと私は勝手に解釈しております。巷では「ノズル詰解決キット」や「ノズルメンテナンスセット」など出ていますが、根本的な解決に繋がらない場合が多いと思います。
「ノズル詰り」といいながら「ノズルは詰まっていない」パターンも存在するからです。
そこで今回はあなたもできる!「ノズル詰り解決 A to Z」をご案内したく思います。
たまには手を抜いて「3Dプリンターの今後は・・」等と語りたいのですが、あくまでうちは「実践主義」でいきます。ではスタート!!!
※ここでは「UP PLUS2 3Dプリンター」をメインにご案内します。「UP MINI 3Dプリンター」の場合、若干工程が違いますのでご了承ください。
(その1: 「Extrude/挿入」連打!!)
シンプルにしてディープ(笑)
弊社にてノズル詰りが発生したとき、最初に行う作業がこれです。
単純にノズルを高温で維持し続け、ノズルヒーターからノズルにかけて詰まっているであろうマテリアルを溶融させて押し出す方法です。
ポイントは連続して「3回」以上連続して「Extrude/挿入」(「Withdraw/除去」でも可)することです。特に冬場など温度が下がりやすい環境では連打しましょう。
通常の「ノズル自体」が詰まっている場合、ほぼこの対応で解決します。
(その2: 秘技!トコロテン方式!!)
連打しても攻略できない!そんな時はこの方法になります。
まずは本体の電源を切って十分冷ましましょう。
次に、マニュアルでもご案内しています「ヘッド部分の簡易分解」を行います。
この際、中の「押し出しギア」も、きれいに掃除しましょう。
たまにギアの谷がフィラメント屑で埋まって空転している時もありますので、ギアをピンセットの先などでほじくります。
こんなにきれいになりました。
で、ここからが本番です。
ここでご注意!これからは危険な作業になりますので極力手袋などしてくださいね。
私はプロなので大丈夫ですが(ウソ)
外しておいた「電源ソケット」をヘッド部分に差し込みます。
これで押し出しヘッドに通電します。
「UP PLUS2 3Dプリンター」を起動します。
「Initalize/初期化」を押し、この状態のまま「Extrude/挿入」(「Withdraw/除去」でも可)を押してください。
ここでポイントは「冷却ファン」を外しておくことです。
先ほどの画像はギアを見せるためフィラメントを切っておきましたが、実際は下のような状態で加熱してください。何故ならこの余った棒部分が「押し棒」になるからです。
ある程度加熱して来たら、少し棒を押し込んでください。
ここでノズルからマテリアルが出てきたら解決です。そのまま押して、
持ち手が無くなりそうな長さになったら抜いてください。
これで解決する場合、原因は「押し込みギアの空転」もしくは「ノズルヒーター途中の詰り」となります。
しかし・・上には上の「ノズル詰り」がいるのです。
ノズルA「ノズルDがやられたか・・」
ノズルB「ノズル詰り界の面汚しよ!」
ノズルC「ノズルDはわれらの中で最弱、どうということもありません・・・」
次回へつづく・・