この夏コンビニコーヒーを初めて飲んだ結果、マイブームになりつつある(挨拶)
次はおでんデビューを目指します。
さて、ここ数回はキャンペーン告知とPolySmoothの話題ばかりだったので、ここらでひとつ最近多く寄せられたプリントトラブルに関するお話をば。
■ノズルが詰まる!!
一言で説明が完了するくらいには単純明快なこのトラブル、何故ここ最近で相談が急増したのでしょうか?
番組スタッフ(誰)の独自の調査により1つの可能性が浮かびあがりました。
『夏場の湿気でフィラメントがやられてしまったんじゃないか説』
夏場にやられるのは人の頭だけではないということですね。
ではフィラメントがやられるとはどういうことかというと、ズバリ「湿気を吸うことによる劣化」になります。
種類によって差はありますが、プラスチックは湿気・紫外線・熱など弱点が多く、管理には意外と気を使う必要があります。
湿気を吸ってしまうとノズルからの吐出不良が発生し、特にひどい状態だとプチプチ弾ける音が聞こえることも……
プチプチ弾けた結果。各所に気泡が((゜Д゜))
未開封のフィラメントが乾燥剤と一緒にパック詰めされているのもこれを防ぐためで、開封後の対策も同じく「密封保存ができる袋に乾燥剤と一緒に入れておく」ことになります(袋は台所用品の保存袋などでOKです)。
ただし保存期間にも限界はありますので目安としては3ヶ月程度で使い切っていただくことを強くおすすめします。
こんな感じ(・∀・)
また、これ以外の主な要因についても軽く触れておきますと、ざっくり下記の通り(ほんとざっくりですよ)。
・ノズル、ノズルヒーターの部品寿命
・3Dプリンターの使用期間が大幅に空いた場合
・ノズル高さの設定、造形エリアの水平に異常がある
部品寿命については言葉通りですね。
ノズル部分は印刷中、常に高温を維持する必要があるため負担が最も大きい箇所になります。ヒーター自体の消耗は元より、フィラメントを通すパイプ部分で引っかかりが発生することでも詰まりが発生します。
メーカー推奨の交換期間は3~6ヶ月となっていますので、これも要チェック項目です。
使用期間が大幅に空いた場合ですが、これはノズル内に残ったフィラメントが悪さをしていることがあります。
フィラメントを取り外す場合は「除去」を実行してフィラメントを引き抜きますが、この時に抜けてくるフィラメントはヒーター内のフィラメントまでになるため、ノズルの先端部分には僅かにフィラメントが残った状態になっています。
普通であれば次にフィラメントを「挿入」する時に押し出されるので問題ありませんが、長期に渡って入れ替えが発生しなかった場合は先端に残ったフィラメントが劣化し、詰まりを引き起こす原因になります。
ノズル詰まりは3Dプリンターを使う上で避けて通れないトラブルの代名詞的存在ですが、考えられる原因が非常に多く、今回紹介した例もその一部分になります。
言うのは簡単ですが手強いトラブル、それがノズル詰まりというお話でした。
今日の結論:夏の湿度は侮るべからず