前回のスタッフブログ
永き眠りから目覚め再起動を果たしたUP Plus2(絶版レッドカラー)
造形テストという名のリハビリの先で彼を待ち受ける結末とは――
そんなこんなで漸く円筒を造形。といっても出力時間は20分程ですが。
細かい造形もきちんと出るか確認するのであればもう少し複雑な形のデータを使いますが、最低限の積層面の状態や傾きのチェックにはこのくらいでも充分かと。
造形物の状態を見た限りでは特に問題なさそうです。
んん?
なんかでてる?(2回目)
なんかでてるわ……
どうやらノズルとノズルヒーターの間からフィラメントが漏れているようです。
ノズルの取り外しをしたときに溶けたフィラメントを巻き込んでしまうと、再度加熱時にねじ山の隙間を伝って出てきてしまうのです。誰だこれやったのヽ(`Д´#)ノ
ノズル加熱状態で突っつくと柔らかくなってぶにょぶにょします。
このまま剥がせば多少取り除けはしますが根本的な解決にはならず……
一旦ノズルを外します。
なお、この場合はフィラメントの挿入や除去を行って温度が高い状態でやらないと固くて外れません。また画像のようにヒーター部分をきっちり固定せずにノズルレンチだけで思いっきり捻るとヒーター上部の細い部分がポッキリ逝きますのでご注意を。
安全手袋もしましょう。写真は素手に見えますが目の錯覚ですのでご安心ください。
予想以上に溶けた樹脂が詰まってます。
これはよろしくない。
手近にあったねじ山が詰まってないノズルを付けてみます。
外したときと同じ手順でノズルの加熱→ヒーターを固定してきっちり締めます。
※ヒーター側のねじ山にも詰まりがあったら、予め掃除しておきましょう。
そんなこんなで造形テスト再び。
印刷後のノズルは……?
OKです!!
最後に一通り電源ONから印刷終了まで再度チェックを行い、無事に動作することを確認してメンテナンス終了です。
そんなこんなで大復活
記事としてご紹介するのに程良く調整が必要なレベルでしたが、実際のところ久しぶりに使うとなると、ある程度のメンテナンスは必要になります。
使用後にフィラメントを抜いていてもノズル先端には僅かに材料が残留しているため、長期保管中に材料が劣化して詰まりが発生するといったケースは結構多く、ノズル周りでのトラブルが一番の注意ポイントになります(今回は詰まりではなかったですが)。
電子機器ではあっても作業内容はアナログな3Dプリンターにとって、材料や機器本体の状態はパフォーマンスに直結する重要な要素です。
今回は「久々のメンテナンス事例」としてご紹介しましたが、もちろん日々のメンテナンスとして定期的に確認していただくこともオススメしております。
いたわり大事!(;゚∀゚)=3