今回はTPUとPLAの専用ノズルヒーターで起こる症状についてご紹介いたします。
■症状
TPU/PLA専用エクストルーダーヘッドのノズルヒーター内部にある短いチューブ(PTFEチューブ)の僅かな隙間にフィラメントが入り込んでチューブを押し上げてしまいます。
その結果ノズルヒーターが出っ張りセルボードにノズルが接触し印刷不可能な状態になる症状。
■ノズルヒーターが原因の場合、下記の処置を行っても症状は改善されません。
・ノズル高さ測定
・手動調整
・ノズル交換
・分解して中のギアを清掃
・分解してノズルヒーターを元の定位置に戻す など
上記処置を行った後印刷をかけても、送り込まれたフィラメントをノズルヒーターの根元部分とチューブの間に溜め込んでしまい、印刷失敗してしまいます。
この場合、ノズルヒーターを交換することを推奨いたします。
■上記症状を回避するための対処法
この症状はノズルヒーターの内部にある短いチューブ(PTFEチューブ)が一番奥まで差し込まれていない状態でエクストルーダーヘッドにセットして印刷をかけた際に生じる症状になります。
なので分解時やノズルヒーター交換時にはチューブが奥まで入っているか確認してから行うことがこの症状を回避するための対処法になります。
TPU/PLA専用エクストルーダーヘッドのメンテナンスを行う際は短いチューブ(PTFEチューブ)を紛失させないようお気を付けください。