今回は樹脂設定を変更し忘れてしまった際に起こる症状についてご紹介いたします。

■樹脂の変更方法

「Maintenance」の「Material」の項目にある「Type」からフィラメントの樹脂を変更することが可能になります。

■ABS樹脂を使用する際に、間違えてPLA樹脂設定で印刷した場合

PLA樹脂の温度設定がABS樹脂に比べて温度が低いため、あまりフィラメントが溶けません。
溶けないのでノズルの穴を通ることが出来ないままノズル詰まりを起こす可能性がございます。
1層目からカツカツと異音がしながら空運転状態で動き続けてしまうのでご注意ください。

>ABS樹脂:ノズル温度270度
>PLA樹脂:ノズル温度210度

PLA樹脂を使用する際に、間違えてABS樹脂設定で印刷した場合

先程とは逆でABS樹脂の温度設定がPLA樹脂に比べて温度が高いので、ノズルの穴から
フィラメントが垂れる程溶けてしまいます。
このような状態で印刷を行うと糸を引いたような毛羽立った仕上がりになってしまいます。

またこのままABS樹脂設定で、PLA樹脂を使用し続けてしまった場合、
ノズル温度が高すぎてノズルの内部でフィラメントが炭化してしまい、ノズル詰まりを起こすのでご注意ください。
炭化したフィラメントを除去することは難しいため、この場合はノズル交換を推奨いたします。

ノズル詰まりを起こしたり、毛羽立った仕上がりになった際はまず温度設定が異なっていないか
確認することを忘れずにお願いします。

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