どうも。PP3DPスタッフ「O(オー)」です。

今回はいつもと趣向を変えてお話したいと思います。
ズバリ!「朝まで生3Dプリンター!」(現在時刻15:32)
もちろん朝までやりません(笑)やらないんだからね!(照?)

ここでは「独断と偏見と偏見」でこれまでの3Dプリンター業界の簡単な流れ(ほんとに簡単に)、次世代3Dプリンターの流れ(浅い知識ですいません)、弊社に寄せられるご要望から、今後の3Dプリンターのあり方を探っていこうと考えます。(予定)
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(3Dプリンターのこれまで)

 意外に知られていませんが、3Dプリンターの「基幹技術(概念?)」(断面データに基づき立体物を造形するという概念)は1981年、日本人「小玉氏」が考え出したモノなのです。概念にアプローチする方法(造形方式)としては「光学式」いわゆる「光硬化性樹脂にレーザーを照射して造形する」という方法です。え?「Wiki丸写しやん」って?私は「特許出願技術動向調査報告書(概要)」にてお話しております。五十歩百歩?(笑)

 小玉氏と同時期に、同様技術の特許出願(1984年)をした日本人研究員「丸谷氏」は国内商社と共同研究の末、一応事業化されます。しかし、その後国内では発展しなかったようです。
 アメリカ国内でも同様の技術を研究開発して、丸谷氏から遅れること3ヶ月後に米国で特許を出願します。この出願者は「チャック・ハル」氏という方で・・・そう「3Dシステムズ社」の生みの親がここで登場します。
 1980年代には既に3Dプリンター自体の「基幹技術(概念?)」(断面データに基づき立体物を造形するという概念)は確立されており、これより様々なアプローチが試みられるのです。

 米国では同時代(1980年代)~1990年代にかけて「基幹技術(概念?)」へ対しての様々なアプローチがされていきます。
 現在主流になりつつある「材料押出方式(FDM)」、「粉末焼結方式(SLS)」、「指向性エネルギー堆積方式(DED)」など各研究により現在に至る技術は積み重ねられ、M&A等によって各種技術、あるいは特許がまとめられてていきます。
 現在の3Dプリンター界における2大巨頭「3Dシステムズ社」「ストラタシス社」はこうした技術のうねりがまとまった結果と言えるでしょう。
あとは面倒なのでWiki見てください(笑)

 2000-2010年代にはほぼ現在の体制(2大巨頭)が固まり、それまでの「特許」や蓄積された「技術」を持つ事による実質「独占市場」になっていました。故に「一昔前の小型でも3Dプリンターは安くてウン十~百万円」という時代が「つい最近」まで存在していたのです。

 一方国内は?というと、「基幹技術(概念?)」を発明した小玉氏の研究は当時(80年代)評価が厳しく頓挫、同時期研究に携わっていた丸谷氏の事業もその後続かなかったようです(資料から推測するに)。今になれば悔やまれる事なのですが、この事が日本であまり話題にならないのは、良くも悪くも「手仕事と名人の国」だったからでしょう。
 
「日本」と「アメリカ」、「技術と伝統の国」と「自由とフロンティアの国」
どちらが良くて、どちらが悪いという判断基準はない(というか持つこと自体がおかしい)のですが、3Dプリンターに限っては日本の「ネガティブ」な部分が出てしまったようです。

 現在、ようやく国内においても「3Dプリンターを産業へ」というムーブメントが起こりつつあります。3年前に起きたマスコミ主導の「3Dプリンターブーム」というミーハー現象は落ち着き、本腰を入れて使える機種が続々と販売されてきました。(オブラートに包んでいます 笑)
 今後はプリンターも基本的スペックが上がり、全くの素人でも「そこそこできる」状態になりつつあります。
 次回は「それじゃあ3Dプリンターってどうなるの?」を考察しましょう。

 真面目なこと書くとカラダが痒いですな。では!

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