底面積が広くセルボードに定着している造形物を外すの、なかなか骨が折れますよね。
まずラフトの角からヘラを入れていきます。
完璧な水平を出すのが難しい都合上、ヘラの入りやすい箇所と入りにくい箇所があります。
ヘラがなるべく深く差し込めるポイントを探して下さい。
角からヘラを差し込めるポイントを見つけたら、ヘラの広い部分を使ってラフトの全体を剥離させるように動かしていきます。
この際、ヘラの柄を持ち上げて(テコの原理)剥がしてしまうのも効果的ですが、造形物に斜めに力が加わるため、せっかくできあがった造形物が曲がったり破損することがあるので注意しましょう。
焦らず、横に動かす→上に少しだけ持ち上げる→横に動かすという動作を繰り返します。
セルボードから造形物を取り外すことができました。
続いて、造形物からラフトを取り外します。
基本は先ほどと同じですが、まずラフト全体の端をニッパーやペンチで剥がします。
1点のみを集中して剥がそうとすると、ラフトがちぎれて取りづらくなります。
剥がした端からヘラを滑り込ませます。
ゆっくり慎重にラフトと造形物を剥離させていきます。
綺麗にラフトを剥がすことができました。
底面積の広い造形物ほど、造形の成功率、ラフトの除去性とプラットフォームの水平度が密接に関わってきます。
定期的に水平度をチェックし、可能な限り均一にフィラメントが積層されるよう運用することが大切です。