こんにちは。PP3DPスタッフ「O(オー)」です。
だいぶ夏らしくなってまいりました。皆さんいかがお過ごしでしょうか?
私はと申しますとサンプル造形のテストや、新マテリアル(あ、業務連絡:真似しないでね)のテスト等に勤しみ、お客様に次のサプライズを準備している毎日です。
まだサプライズは発表できないのですが、今回は以前作製した「グライダー」作製の顛末をご覧下さい。今回のキーワードは「NoRaft」です。
以前、どれだけ「薄いモノ」を作れるか検証していた処、ただ四角いペーパー的なものを作るのはツマラナイので「グライダー」を作って飛ばそうという話が出ました。子供だね。
樹脂の塊(車・船・花)等は遠い昔より作製済みでしたが、「薄く・軽い」ものはどこまでできるのでしょうか・・ では作製スタートです。
今回の犠牲・・いやモデルはこちらです。
まず、データがプリントエリアからはみ出ているので修正します。
できるだけ大きく作りたいので小刻みに倍率を変えて調整しました。
倍率や角度は手入力してもできますよ?ご存知でしたか?
これでようやくデータセット完了しました。
次に印刷設定です。今回はサポートは必要ないモデルなので こんな感じでしょうか・・
そして今回は・・薄い造形物の為「NoRaft」、そう「土台なし」で作製したいと思います。
「ラフトなしじゃ できないじゃん」
そうなのです。通常はセルボードと造形物を固定する「ラフト」が無いとうまく作れません。(特にABSは)しかし・・・ドギャーーーーーン!!!
今回セルボードに「ブルーテープ」を巻くことで食いつきが良くなり、ABSでも専用カバー等で保温できれば(←これ重要)「NoRaft」の作製が可能になるのです。
(PLAの場合はカバーなしで作製できます)
ちなみに「ラフト付き」で作製した場合、ラフトと一緒に翼がモゲました。はい。
それではセルボードをセットして、十分「プラットフォームヒーター」で盤面を温めて・・・作製スタートです!!
で・・・くぁwせdrftgyふじこlp!!;おj;おふ;‥!!! 失敗しました(泣)
今回は30分ほどで完成のモデルでしたので引き籠もりになる程のダメージは免れましたが、これがウン十時間作製のモデルだと思うと・・・ゾッとします。
何が悪かったのか・・・
よし、モードを「ファイン」にしてみよう。そして再度ノズル高さ調整を行ってみました。上手く作れない原因のベスト3に入るのが「ノズルの間隔が広すぎる(狭すぎる)」「平行度がおかしい」そして「造形に合った設定をしていない」なのです。
単純な様で基本が大事なのです。
再スタート!!
おお、こんどは上手くいきそうです。
そして30分後・・・完成しました!!
やさしく、そ〜っと外して・・・
完成です!!
羽もこんなに薄く、子供の頃捕まえたトンボの羽のようです。
もちろん飛びました!
次回はもっと3Dプリンターを使って「ホビー」してみます!
お楽しみに!!