ついに起きてしまいました。「3Dプリンター」を使っての銃器作製事件。
不幸中の幸いは「使われる前に捕まった」という点でしょうか。

販売会社としてもこの事件は真摯に受け止めなくてはいけないと考えております。
このサイトをご覧頂いている方々には周知の事件かと思われますが、まだ知らないという方には下記にざっくりご案内しております。

1. 某工業大学の職員が3Dプリンターにて銃を作製していた。
2. 作製した手製銃器で試し打ち(この際は空砲)動画を撮影してYouTubeにアップ
3. その動画を監視していた警察に見つかり、逮捕。

・・という流れです。

あまりにも報道が加熱しすぎて「3Dプリンターが悪い」という極端?な論調になってきていますが、ここで肝心なのは「大学職員(え?)が動画で手製銃器を公開した」という点に尽きる気がします。

どう考えても特定のデータ(銃器や危険物)をプロテクトする機能等入れる事になればプリンターのコストは数年前以上に高騰することは目に見えています。
個人認証システム等でセキュリティ機能を高めることも今後の課題ではありますが、個人で購入されたら管理もなにも有りません。(ただ、弊社含め販売メーカーとしては今後の重要な課題になることでしょう)

現状としては利用者のモラルに頼るしか術がないという所です。
「道具は使い手により、良くも・悪くも使われる」とは使い古された言葉で・・・、と逃げるのは簡単ですが、最近脚光を浴びてきた「3Dプリンター業界」の踏ん張りどころではないでしょうか?

おそらく急にハード面でのセキュリティ的な部分は変わりませんし、これだけの情報社会では模倣犯等も容易に現れる可能性はあります。しかし、各販売会社の細かい顧客管理やネット上での違法データ通報等である程度の対処は可能です。
こういう活動を弊社でも大小問わず継続して続けていきたいと考えております。

そして今回・・、何より残念だったのは逮捕者が「工業大学職員」だったことです。
弊社では「導入事例」にて何件か工業大学様にお伺いしておりましたが、学生の皆さんは嬉々として3Dプリンターを使っての「モノづくり」に勤しんでおりました。
私ももう一度学生に戻ってモノづくりに打ち込みたいと思わせるほど、キラキラ輝いておりました。
今回一番「怒り心頭」な事として、これから伸びるであろう「人材の芽」を潰す行為を、本来守るべき立場の「大学職員」が「自己満足」の為だけに行った点が挙げられます。
どう考えても、この一点だけは許せない点です。はい。

まとまりのない文章で申し訳ありませんが、今回の事件がきっかけになり3Dプリンター業界も、世間も、そして正しく利用されている皆々様にとって良い方向へ進む事を切に願います。

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