今回は趣向を少し変えて、4月某日にお伺いしました「3Dデータセミナー」に関して雑感を交えながら簡単にご報告します。(セミナーの具体的内容はもちろん言いませんよ。はい)

4月某日、快晴。
会場はJR「御徒町」駅下車になります。
御徒町の東口は昔仕事でよく降りていたのですが、西口方面はあまり行かなかったなぁ・・

しかも撮影したのが南口という・・
振り向くとアメ横が

アメ横は置いときまして、会場に向かいます。
しかし・・会場周辺は「いい飲み屋&いい模型店」が揃ってる素晴らしい立地です(笑)

素晴らしい立地
素晴らしい立地
素晴らしい立地

そして・・フラフラしていると、高架下にお洒落な一角が!
この場所は線路高架下の再開発事業で「モノづくり」をテーマとしたお洒落ショップが立ち並んでいる一角なのです。
今回セミナーを主催される団体も事務所を構えております。羨ましい。お洒落っすなぁ。

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おしゃれですな

いい加減本題に入りましょう。無事会場に到着。

会場へ着いた・・

えー、ここより画像はありません。著作権等ありますからね。
セミナーは4時間?くらいありました。

ざっくり内容的には・・
(1)官公庁で無料配布されている日本国内の地図データに関して
(2)某官公庁主幹で有識者による「今後の3Dプリンターのあり方」を協議して方向性を示す会議の報告(これはなかなかのカオスでした)
(3)各種企業プレゼン

等でした・・しかし、一番面白かったのは主催者様の「3Dプリンター」前座トークという結果でした。(いや、もちろんメインも面白かったですよ。特に官公庁の話は)

まず、いかに3Dデータを扱える人材を育てるか、という点。

これは弊社でも色々と痛感していることでした。
現在ハード面(3Dプリンター等)が突出してしまい、肝心のソフト面(データ作製・知識)が色々な意味で脆弱だと感じます。

弊社でも3Dプリンターを販売している手前、ある程度のデータ知識は持っているのですが、そういう知識で対応?できるお客様は半分くらいではないでしょうか?
一般的(いや、これが普通なのでしょう)なお客様の認識では「写真から作れる(もしくは実物から作れる)」レベルの認識なのです。もちろんスキャナー等でデータ化すればいい場合もありますし、そういう業者さんもいますが・・・

また、造形物が「早く」「きれいに」できる・・・ものだと認識されている方も多いのです。
「モックアップひとつ、一晩で、尚且自動で出来るだけでも物凄いことじゃないか!」と主催の方はおっしゃられていましたがこれには深く頷きました。
(会場にも「製品」のクオリティがそのまま作れるという認識の方がいました。)

ここ最近、華やかな「プリンター」の部分だけ「メディア」に取り上げられ「なんでもできる」と認識されている上に、いざ「データ」を作ろうにもデータを作れる人(若しくは作る方法)がない。で、いざ作ろうとすると考えもしなかった「コスト」と「無残」(完璧なモノができると思う人にとって、です)な作製物が・・
これはとても怖い状況だと思います。
(理想と現実のギャップが大きいほど、一見さんは離れていくものです)

こういう場合「データ上の知識」と「造形上の知識」を程よく理解している人材が必要になります。理屈はわかるけど作製できない(もしくは逆パターンもあり)「絵に書いた餅」の状態になるのです。(こういう状況は製造現場vsデザイナー等によく有りますね)

一連の話を聞き終えて、3D産業関連の認知度は一般社会にとって「魔境レベル」だなと実感しました。とにかく凄いが、どう凄いか分からない「未知の魔境レベル」です(笑)

しかし、私が知る限り「大学で学生がデータを作り、3Dプリンターで自作する」等の事例(弊社HP導入事例をご覧下さい)を数多く知っています。これは素晴らしいことだと思います。正直私も学生になりたいくらいです(笑)
主催者の方ご心配なく。こうして3D産業の裾野は広がっています。たぶん。

願うるなら弊社もその一翼を担いたいものです。

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