さて、完成致しました。続きです。
何がって言われても困るのですが「押し出しヘッドカバー」です。

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画像は完成したての状況ですがご覧のとおり、底面と壁面に色々と付着しているものがあります。これが「ラフト層」と「サポート」になっています。

「ラフト層」はセルボードと造形物を固定させている繋ぎの部分です。(画像底面です)
この部分がしっかり固定されていない場合、造形がうまくいきません。
もし、作製中外れてしまう等の問題がある場合、プラットフォーム上の「平行値」と「ノズルの隙間(0.2mmくらい)」が適切でない事が考えられます。もしくはプラットフォーム上が冷えた状態で行うと特にABSはバリバリ外れます。

次に「サポート」ですが、空間に張り出した面を支える意味があります。言ってみれば橋の橋脚にあたる部分です。
今回はカバーの「スリット」部分の一つが平行に出来上がるため、そこへ支えが伸びています。

では早速、ガリガリ剥がしましょう。
・・・ところで3Dプリンターに付属している剥がしヘラ「スクレイパー」の向き、ご存知ですか?

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先端に刃が見えるほうが上です。この向きを逆にするとセルボードをガリガリ削ることになりますのでご注意を。
この際、手元には十分な注意が必要です。でないと血の海を見る事になります・・
持ち方のコツはなるべく短く持つことです。

「セルボードから剥がして」→「ラフトを外して」→「サポートを剥がし」ます。
サポート部分はなるべくカッターなどの刃物でそげ落としましょう。
手でむしり取るだけでは、サポート表面が白くなってしまう場合が多いのです。
私は付属の「デザインカッター」を「平刀モード」(これも付属してます)でよく使用しています。

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こうしてデザインカッターで余分な部分をそげ落とし完成です。

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早速取り付けてみました。

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・・やっぱりグレーの色味は軍用試作機テイストが前面に出て格好(ry 
うんちくはもういいでしょう。(笑)

しかし、こうやって「カスタム化」できるというのは3Dプリンターの醍醐味だと思うのです。自分の好きなように形や色を変えて、自分だけのオリジナルを作製するなんて一昔から考えれば、その労力の少なさを考えるに夢のようです。

みなさんも壊れたら是非どうぞ。あ、無理には壊さなくていいですから。

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