どうも。PP3DPスタッフ「O(オー)」です。
連日猛暑の中、みなさん体調はいかがなものでしょうか?
こう暑いと冷房の効いた部屋でネットサーフィンでも楽しんでいたいものですが、先日ネットニュースを見ていたところこんな記事が配信されておりました。

米6歳児に3Dプリンターで義手、「木登りしたい」と笑顔
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140728-00000047-reut-n_ame

簡単にまとめますと、生まれつき右手の大部分が欠損していた米国の6歳の少年のため、3Dプリンターで義手を作製した・・というなんとも幸せなニュースでした。
さらには・・

生まれつき指のない少年のために義手を作る
http://blog.livedoor.jp/otataho/archives/27863524.html

3Dプリンターでつくる100ドルの義手、スーダン内戦の肢切断患者の希望に
http://www.huffingtonpost.jp/2014/01/27/not-impossible-labs_n_4672195.html

など、義肢の分野で各種ニュースに取り上げられています。

皆さんも各種メディアでご覧になっているかと思われますが、最近特にこの手の「3Dプリンターを医療に」という記事が多くなっていることに気づきます。
特に「義手」などの場合、UP Plus2など比較的安価な「FDM(熱溶解積層法)式プリンター」で作られる場合が多く、これは「FDM(熱溶解積層法)式」特徴である「コストの安さ」という部分が大きく影響しているのです。

詳しくはニュースサイトにも説明がありますが、通常義手を作製する場合、数十万円以上の金額が発生してしまいます。しかも子供の場合、成長が早いためその都度作製し直すことを考えるとコストは莫大なものになってしまい、家庭への負担は計り知れません。

そこで3Dプリンターが活躍します。
コスト的には数千円~数万円、しかも損傷した場合には部品を簡単に再出力できるので、修理も簡単にできることでしょう。
さらには「義手データ」を個人毎にカスタマイズすることも可能(専門知識は必要ですが)ですから、形状も子供ごとにフィットしたものにできるという利点もあります。
これは以前、このブログ14積層目「3Dプリンターと歯の関係」でご紹介した「インプラント」の内容と酷似します。つまりは、対象者(この場合患者さん)へ如何に心理面・コスト面で負担なく「医療」を行えるかを、3Dプリンターは担っている事になります。なんとも嬉しいことではありませんか。

今回は「義手」という内容でしたが、弊社でお買い上げいただいたお客様の中には、各種医療現場でご利用いただいている方が数多くいらっしゃいます。
(小児医療の現場でインフォームド・コンセント【医師・患者が互いに納得するまで質問・説明を行う医療行為前の話し合い】に弊社のUP Plus2で作製した体内器官模型をご利用いただき、効果を上げていらっしゃるご利用者様など)

もちろん3Dプリンターは「万能」の機械ではありません。しかし、少しでも3Dプリンターを利用することで「笑顔」が見えることは喜ばしいことだと思います。
社会貢献などという堅苦しい事ではなく、笑顔が「その先」に見える機械を扱えることは誇らしいことだと思うのです。

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